諦める理由を探すのではなく、諦めない理由を探しながら生きて行きたい

諦める理由を探すのではなく、諦めない理由を探しながら生きて行きたい

諦める理由を探すのではなく、諦めない理由を探しながら生きて行きたい・田中 誠治
  • TANAKA SEIJI
  • 田中 誠治
  • 株式会社sorico
  • 代表取締役
「株式会社sorico」代表 田中誠治。
福岡県福岡市出身。3児の父。1984年7月15日生まれ。

小中高とバスケットボールに打ち込み、高校時代は、福岡のバスケットボールの名門校である福岡第一高校で活躍し、全国大会にも出場。
高校時代、同僚の髪を頼まれてカットしていたところ、その楽しさに目覚め、将来美容師を目指すことを決意。
高校卒業後、美容学校を経て、福岡のサロンに入社。3年でスタイリストになる。
その後、名古屋の大手サロン等、複数のサロンを経験し、30歳で独立。
2014年6月「e=style」安城店を OPEN。月に1500人ほどのお客様が来店する大人気のサロンに成長。2014年1月「RECIEL」岡崎店 、2017年11月「GALLARIA Elegante」岡崎竜美丘店 、など、様々なコンセプトを持つ美容室をOPEN。

また、広告デザイン事業 ・ スタッフブッキング等、地域活性化のため多方面で活躍。
Tel 0566-91-3507
fax 0566-91-3507
Mobile 090-9070-8869
E-mail tanaka@sorico.jp
住所 〒446-0027
愛知県安城市東明町16-1
Web Site https://sorico.jp

たくさんの出会いや支えがあって今があります

たくさんの出会いや支えがあって今があります・田中 誠治

15歳で決断した弟の決断が僕の背中を押しました

「オレ、高校行かん仕事は誰よりも早く始めたいけん」

私には2つ年下の弟がいます。弟は、生まれつき心臓に大病を持っており、幼い頃は病院や治療の関係もあり、学生生活に遅れをとっていました。弟の15歳の決意、この出来事が私自身美容師の道に進んだ大きな理由の1つです。

私は学生時代姉の影響で始めたバスケットボールに高校を卒業するまで一筋に打ち込んでいました。
高校は強豪の福岡第一高校に一応特待生として入学し、全国大会にも出場した経験があります。

毎日毎日、厳しい練習、人としてどうあるべきべきかなどを高校時代に教えられました。
当時は憎かった監督ですが、今思えば高校三年間で大切な事を教えて頂いたと心から感謝できる今があります。

僕が高校三年の時に既に弟は、博多の名店の寿司屋で修行を始めており、大学でも当たり前のようにバスケをする気でいた自分の近くで、朝から晩まで死に物狂いで働く弟の姿に少し先を行かれている焦りみたいな気持ちと、これから一年もまた親に負担をかけるであろう現実を変えないといけないと思い、バスケに対する未練を断ち切り、正直なんとなく、カッコいいかな、モテるかなくらいで美容師の道に進みました(笑)。

自分の環境を変えたくて福岡から名古屋へ

そんな感じで始めた仕事なので、なんとなくアシスタント時代を過ごし、とりあえず国家試験も合格して一応スタイリストデビューをしました。

ただ自分のどこかに、同世代の美容師と比べて自分が遅れているという劣等感みたいなものがあり、このまま続けて大丈夫かなって不安に目を背けながら過ごしていました。
今思うと、自分に自信がなかったのだと思います。

そういう迷いの中で博多しか知らない自分の現状を変えようとなぜか名古屋に来たわけです。

行く先も、頼る相手もいない私は、気づいたら名古屋の天白区のパチンコ屋のバイトに行き着きました。
そのパチンコ店で半年間お世話になったんですが、違う仕事に携わった事で自分が美容師という仕事がやっぱり好きなんだって事に初めて気づかされたと思います。

半年間でパチンコ屋を後にし、名古屋のサロンにアシスタントとして再就職、岡崎市のサロンなど4店舗を経て私にとってターニングポイントとなるコムズグループとの出会いに至ります。

私がコムズグループのサロンに入社する直前、25歳で結婚した私は子供も生まれるという大きな私生活での変化があった時期でもあります。美容師という仕事を諦めるという選択も頭の中にありながら、本当に色々な事を毎日考えていました。

だけど、どこかに自分で選んだ美容師という仕事で結果を出したいという思いと、30歳までに独立する目標を捨てきれず完全歩合制のコムズグループという組織に行き着いたんです。
入ってまず何が変わったかもという仕事に対するモチベーション、やりがい、楽しさ、将来への希望全てに光が差したように本当に感じました。

独立は本当の意味でのスタートでした

そういう充実した生活の中、二人の子供にも恵まれ、一つ一つ男としての責任も増す中で、1つの目標である30歳で独立という現実が迫ってきたわけです。

結果、私は29歳11ヶ月という時期に初めて自分の店という目標を達成したわけですが、独立というのは、家族の理解であったり母の大きな助言だったり、義理の母に至っては大金を僕に返ってこなくても良いと思う相手だからと言って貸してくれ、背中を押してもらいました。

本当に多くの人の人生を巻き込むって事を独立して初めて気付かされた気がします。
3人でOPENしたお店でお客様が来ない日々、スタッフが集まらない現実、全てに僕は甘さを思い知らされました。
独立という事は、目標でも何でもない、達成でもない。本当の意味でゼロからのスタートだったわけです。
でも、一つ分かったのは、当時私は息子をおんぶしてチラシを夜配ったりとか、予約表を肌身離さず持ち歩いたりとか、初めてなりふり構わずやれる事をやるという行動を起こしました。
そしたら、おのずと少しずつ前に進んでいけて、道は開けていくのだと実践から学びました。

そういう事を経験してきて、少しずつ成長しながら今があります。独立して4年、3人だったスタッフは19名となりお店も3店舗になりました。

周りから「すごいね」とかありがたい言葉を掛けていただく事も多いのですが、僕自身経営者として優れているとか、まして美容師としてなんて言えば、うちには僕より能力のあるスタッフばかりです。

ただ、僕がこの4年間ブレずに思っているのはスタッフの満足がお客様の満足に繋がるという事です。

一般的にイメージする美容師、勤務時間の長さ社会保障の未確立、給与の低さ、全てに違和感を感じて美容師を続けてきました。

スタッフは店の夢(オーナーの夢)を叶えるためにいるのではなく、自分の目標を叶えるため、自分の未来のために今という時間に本気で向き合えるわけです。

僕は美容師という職業は素晴らしい職業だと心から思っています。

美容師さんがそれぞれの夢を叶えるため、何かの理由で諦めなければいけなかった美容師にもう一回美容師として光を当てる。

言葉で言えば簡単ですけど、スタッフの目標や夢を同じ感覚で考えて寄り添うということが最大のテーマであり、私の使命なのかもしれません。

私が今に至るまで支えてくれた家族や友人、今までお世話になった方達、そして数ある中から私の会社を選んで働いているスタッフ達の恩に報いるため、コムズグループの一員としての責任と株式会社soricoの代表として、「ありがとう」の価値を広めていける美容室経営の高みを目指し邁進してまいります。

大事にしているモノItem

自分の生き方を正したり、こうありたいって改めて気づかせてくれる、大切な時間です

アイテムではないですが、本はよく読みます。
基本的に勉強することは、苦手な方だったため活字には縁がなかったのですが、経営者になる事を志してから読むようになった気がします。

私の読書は、そんなに堅苦しいものではなく、漫画も読むし、人間関係に悩んでれば、コミュニケーションの上達みたいな本も読みますし、本当にその時の気分ですね。

ただ、どんな内容でも、一つくらいは心の中に残る、フレーズがあります。
そういうところからヒントや、アイデアをもらい仕事や、プライベートに生かしてます。

どんな素晴らしい方の本でも、自分の考え方と違うような内容のものもあるし、自分の中の考え方さえ変わるような本もあります。

そういった本の存在でチャレンジする勇気が湧いたり、自分自身を、見つめ直すきっかけになってたりします。

私は、3人の子供がいます。勉強は教えてやれないと思うのですが、子供が、何かに思い悩んだとき、心に響く言葉をかけてやれる、そんな父親になれるよう、これからもたくさんの本に触れていきたいです。

私の仕事を紹介させて下さいMy Job

美容師の夢を叶えるために、
道を作っていくことが私の仕事です

【事業概要】美容室事業 ・ 広告デザイン事業 ・ スタッフブッキング

愛知県西三河でコムズグループのFC店舗を3店舗経営。

3つそれぞれのコンセプト、価格帯を変えることでより多くのお客様、
そして何よりどんな美容師さんにも活躍できる環境を提供することを目的としております。

お店としての価値以前に、一人一人の美容師・人間力が最大限生かせられるような風通しの良い環境を作っていく事で、より多くの美容師さんがやりがいを持って働いて、より多くのお客様に支えていただけるとシンプルに考えて運営しております。

一人一人のお客様にありがとうの感謝を込めたサービスでたくさんの「ありがとう」を頂けるサロン作りに今後も努めてまいります。

デジタル化が進んで、人の仕事が減って行くであろう世の中に、人として、美容師としてしか出来ないような価値を、日々考えています。

美容師の活躍できる環境を、サロンワーク以外にも可能性を広げて行く為に、失敗を恐れず進んで行きたいと思っております。

私のお気に入りfavorite

1

好きな音楽
特に、好きなアーティストとかは特別いないですが、朝はテンションの上がる曲を車で流して仕事に向かう事が多いです

2

好きなテレビ番組
「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」は勉強のためによく見ます。
あと、スポーツ番組を見るのは毎日の習慣ですね。

3

好きな言葉
後悔には、やらない後悔とやった後悔の2種類がある!人は、前者の方をより強く感じる傾向がある。
やった事に、成功は保証されてないかもしれないが、成長は約束されてるからだ!

4

好きなスポーツ
小学校からやっているバスケットボールです。
ですが、最近では全般的にスポーツ鑑賞が大好きです。
好きなプロ野球チームは、福岡出身なので「福岡ソフトバンクホークス」です

5

尊敬する人
やはり両親ですね。
未だに現役で働いている父親の姿は見ていてかっこいいです。

TSUNAGUから見た魅力Charm

オシャレで方気さくな方と同時に、九州男児らしい男気を持った方でした

お会いして、最初に思ったことは「オシャレな人」でした。

取材日も、経営されている美容室でお客さんを6人ほどカットされてきたという田中さんは、人当たりの良い美容師さんという印象でした。

インタビューが始まると、最初は少し緊張されていましたが、ご出身の福岡の話や、スポーツの話(特にバスケットボール)から、一気に話が盛り上がり、弊社スタッフとも意気投合。そこからスムーズにインタビューが始まりました。

話が進むにつれて、「美容師」としての田中さんから、「経営者」の田中さんの顔が徐々に垣間見れ、「美容師の現状をなんとか変えたい」という前向きな思いを熱く語ってくれました。

インタビュー中に田中さんが話された言葉の多くが「現在働いてくれているスタッフさんへの感謝」と「地域への恩返し」でした。

たくさん苦労されたからなのか、人間的な芯の部分がしっかりされているなと感銘を受けました。

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